お盆です。
時節柄、先日病気で亡くなった義父の思い出話を交わす機会が多いので、なんとはなしに過去の写真や動画を見ていました。
その中に、4,5年前のまだ義父が元気だった頃、実家でお正月を過ごし家族で食卓を囲んでいた時の360度写真がありました。
RICHOのTHETAというカメラで撮っていて、先日買ったVRメガネ「Oculus Go」で見ることができるので、Oculus Goの世界でその写真の時間に入り込むことにしました。
すると、家族がぐるりと囲んだ真ん中に自分がいて、みんながこっちを向いていて、そしてその中には笑顔の義父もいました。
ただ写真で見るのと違って、まさにその場にいるような感覚になれるVRならではの、再現空間でした。
実は亡くなったその日も、その360度写真を撮った場所と全く同じ場所で、VRの向きも合わせてOculus Goでその写真を見たのですが、まるで本当に義父がそこにいるような感覚になり、家族全員でなんとも筆舌に尽くし難い気持ちになりました。
もっとたくさん撮っておけばよかった。もっと動画でも撮っておけばよかったと悔しい気持ちにもなったものです。
当時は360度で撮ってもスマホやパソコンくらいでしか見るものがなく、ただのパノラマ写真的で特別な感じがなかったこともあり積極的に撮っていなかったのですが、VRツールがある今だからこそこういう形で中に入り込むことができるんだと実感した次第です。
お盆では、VRで故人に会える時代。
昔の人が連綿とつないだ習慣と、現代の技術が合わさってなんとも心が温まりました。