寒中見舞いを申し上げます!
年末年始、皆様いかがお過ごしだったでしょうか。
趣味が「ライフログ」な私は「ライフログデータの棚卸し」という、一見すると何言ってんだこいつ、みたいな作業をしてました。
早い話が「私が集めているデータってどういうのがあって、現存するものってなんだろう?」ってのを改めて確認する作業です。 私にとってはめっちゃテンションの上がる楽しい作業です。
実はあまり明示的にしていなかったので、この作業はとても有意義で、こんな感じに把握できた範囲でまとめてみました。
情報ソース自体は紙とデジタルが混在しておりマージできておりませんが、これをベースにどんどんアップデートしていきたいと思います。
長年データを集めていると「なんでそんな面倒なことをやってるのさ」と言われることもしばしばです。
都度「いざという時にすぐに可視化できるのがメリット」とか、「示唆が生まれる」とか語り出したら何時間も語る勢いでたくさんの理由をあげているのですが、新年早々良さげな例があったのでそれで説明してみたいと思います。
年明けにこんな記事を読みました。
【出産減で生理回数10倍に】“多すぎる生理”で「卵巣がん」増加 「低用量ピル」で予防可能!
www.fnn.jp
ざっくりというと、排卵の回数が増えて卵巣がんが増えた(詳細は記事をご覧ください)という話なのですが、それを聞くと「はて私は何回排卵をしており、閉経まで何回くらいになりそうなのか」というのが気になるわけです。卵巣がんのリスクを多少なりとも自分ごととして感じることができそうなので。
そこで、年齢から大体予想はつきそうなのですが、せっかくライフログつけているわけですから「世の中の平均」とかじゃなくて「自分の」数字を出してみようじゃないですか。
必要な材料は下記で考えました。
- 初潮時期
- 月経記録と周期
- 妊娠中から産後の生理ストップ期間
- 低用量ピル摂取期間
- 大体の閉経時期
上記から大体の数字を出せそうです。 では一つずつ見ていきましょう。
初潮時期
母に聞いても覚えていなかったので自分の記憶を辿ります。 ちょうど小学生から中学生までの間は、1,2年に一度引っ越していたこともあり、「パニクった覚えのあるトイレ」を思い出したら大体の時期がわかる、と思い思い出してみたところ、ちょうど1年しか住んでいなかった家のトイレを思い出しました 。14歳頃と確定させます。月経記録と周期
2009年から記録していたので周期の把握とそれ以降のリアルな回数はカウントできます。それを元に、初潮からの概算を出します。妊娠中から産後の生理ストップ期間
こちらは先ほどの月経記録に明記されているのでスムーズです。低用量ピル摂取期間
20代前半くらいで摂取してました。大事な情報なのに記録していないライフログオタクのはずの自分に何やってんだと思いつつ、代わりに、予定表から、ピルを買うためだけに通っていた病院名を検索して、初回と最終日から期間を割り出しました。その辺りの時期の予定表は余裕でデジタル化が完了していたので検索一つでできるのは明らかに便利です。閉経時期
これは未来予想になるので下記の記事を参照に、平均となる50歳としました。 www.jsog.or.jp
さて、材料は揃いました!
早速上記の情報をGoogleスプレッドシートに入れ込んで排卵回数を計算してみます。
結果は下記の通り。
- 現在までに238回
- 閉経までに333回
先ほどの記事だと
昔の女性が生涯で経験する月経の回数は、約50回程度だったと見られている。
一方、現代女性はそれよりもはるかに多く、約450~500回と推測されている。
とあるので、現代女性の平均?よりはちょっと少ないけど、昔の女性(いつだ)と比べたら誤差の範囲。結局昔に比べリスクが高くなったことは変わらないわけですね。
というわけでこの結果から自分の行動指針に活かすなら「ピルを今から飲んだところですでに相当にダメージを受けているからあまり改善ならず。年齢的にも検診を怠けずこまめにしっかりして早めに異常を見つけて対処するようにせよ。」という結論になるかなと思います。
ここでは「ライフログしておくと、自分を知る際に役に立つよ」ということを例示したいのが趣旨だったのですが、今回のように、過去に色々データが残っていたからある程度確度の高い数字が出せて肌触り感が出たことがお分かりになったかと思います。
私みたいに自分を過信しがちな人間だと「過去にピル飲んでたし、産後の授乳が長すぎたから生理止まってた期間も人より長かっただろうし排卵少ないんじゃない?大丈夫じゃない?」とかぬるいこと考えてたと思うのですが、こうやって数字で殴られると有無を言わさないですよね。
今回は健康を切り口としましたが、ライフログはいろんな場面で役に立つので、ちょいちょいこうやって活用内容を紹介できればと思います。
データ取るのめんどい!という人が大半だと思いますが、楽しい側面出ると俄然やる気が出ると思います。
参考になれば幸いです!