ミライのおうち

ITで生活を豊かに。 デジタルツールを使ったり使わなかったりして子育てや生活を楽しくするための方法をいろいろ模索しているミライクのスタッフmikiyokoのブログです。

子どものおこづかいルールについて考えてみた

子を持つ親でお小遣い制度に迷わない人はいないのではないか?と思います。

少なくとも我が家ではよく議題に上がる話題です。

 

11歳の長男の性格と向き合いながら試行錯誤してきました。過去の実践例はこんな感じ。

  1. お手伝いに応じて報酬
    ルール
    お手伝いの内容に合わせて金額を設定。都度支払いとする。報酬設定されていない、言われなくてもやるべきこと(自分の部屋の片付けや学校の支度)などが未完だともらえない。
    結果
    見直し。理由として、報酬が高いものに集中する、お金いらないからやらないという、よくわからない免責理由になったりしてお手伝いの頻度が減る謎の悪循環に至ったため。
  2. 勉強量に応じて報酬
    ルール
    追加のプリント数、ページ数に応じて報酬。都度支払いとする。宿題など、やるべきことは対象外。
    結果
    見直し。理由として、お金いらないからやらないという、想定内の免責理由になったりして勉強の頻度が減る想定通りの悪循環に至ったため。
  3. テストの点数の平均で報酬
    ルール
    1ヶ月のうち、テストの点数の平均点に応じてレンジを決め、報酬。90-100点であればxxx円、など。テストは返却前に事前申請しないとカウントしない。テスト返却後に「テストがあったよ」というのは無し。(低い点数の時に隠される懸念があるため)
    結果
    平均の意識が高くなり、「次はxx点以上取らないと上のレンジに行けないな。。。」という目標ができててなかなかよかったと思うのだが、テストの頻度にムラがあるため、ちょっと不安定な仕組みでもある。

といった感じであれこれしましたが、まだ正解が見つかっていませんでした。

金融教育、金融リテラシーはとても大事な素養だと思っているので、うまく学びにつながる仕組みを我が家にも作りたいと思っています。

そんな中、以前見たまとめ記事がずっと気になっていて、子どもの理解の範疇的にも問題なさそうな気がしたのでそろそろできればと思いつきました。

まとまった金額を先に子どもに渡し、その資金の1%をおこづかいにするというルールです。記事内ではかなり深い知見のもと、ルールの見直しも子どもに合わせてされているのでぜひ元記事を見ていただきたいのですが、私としては「元手がいかに大切か」「時間と複利の関係」「投資とは何か」を小さいうちから体感してほしいと思ってたのでまさに良い機会と思いました。

gekibuzz.com

ちょうど息子にドルコスト平均法を教えたばかりだったので全部投資資金に回しかねないですが、まずは環境だけ整備したいと思います。

夫との定例会議の時(我が家は週次で話し合いたいトピックを話す機会を設けています)に持ち出してみたところ、賛同を得られたので2人で準備を進めることにしました。

  1. まずは資金を用意
  2. 口座を開設
  3. おこづかい帳の整備
  4. ルール説明

というわけで一つずつやっていきます。

1.まずは資金を用意

記事にもある通り10万円くらいないと1%のインパクトないので10万円確保ですが、ちょうど2年前にもらった息子の給付金投資が現在価格で13万円超に育っていたので、息子と相談して一度それを現金化して元手にするのでクリアです。

mikiyoko.hatenablog.com

2.口座を開設

すでに楽天銀行の未成年口座を持っているのですが、そっちは別目的で使っているので今回は別の、おこづかい専用の口座を作ろうと思います。

未成年口座を作れて、UI/UX的に子どもにも使いやすいもの、というくらいラフな条件で探してたのですが、意外とUI/UXと未成年口座のバランスが難しいことがわかりました。スマホネイティブで作られてすごく使いやすかったみんなの銀行は15歳以上じゃないと口座が作れず、息子は対象外なので諦めることに。他の未成年口座が作れるメガバンクは使い勝手が子ども向けではないと思いました。

ぎりぎりソニー銀行かな?と思っていたところ、たまたまみていたB Dash Venturesのピッチコンテストでファイナルラウンドに出ていた「manimo」というサービスが目に入りました。

signal.diamond.jp

まさに子どもにフォーカスした金融サービスで良さそう!と思い、新し物好きの私としても学びになりそうだとのことでこちらを選ぶことにしました。

manimo.jp

良さそうと思ったポイントは下記の通り。

  • 子どもと親が使うことを前提とした使い勝手である。
    ほしいものの目標を立てたり、おこづかい帳として使えたり、子どもの使い方に合った機能がついている。
  • 親が子どもの口座を見ることができる。
    別銀行でも未成年口座を作ることはできるけど、あくまで別口座扱い。manimoはまず「どっちの口座を見る?」とアプリの入り口で聞いてくれて、切り替えが楽。
  • VISAデビット付きキャッシュカードに対応
    10歳以上から発行できるとのこと。結構珍しいなと思った。他の銀行を見たけど、15歳以上や18歳以上が多く。このmanimoは現段階ではGMOあおぞらネット銀行を口座とするそうだが、GMOあおぞらネット銀行で普通に発行するとVISAデビットは15歳以上じゃないとダメだそうだ。あくまでmanimo経由のみが対象とのこと。VISAデビットはVISA加盟店なら店頭でもネットでも使えるため、子どもがちゃんとコントロールできるのか?という心配はもちろんあれど、おこづかい帳による収支の可視化によりしっかりそこの意識づけはしていきたい。大人になっても大事な習慣だしね。家計簿つけないでクレジットカード使っている大人はたくさんいて「どのくらいいつも使っているかわからない」と言っている人は少なくない気がするので、そうならないためにも今から経験するのは大事だと思う。あと、いちいち引き出す面倒さや、まとめて大きなお金を持ち歩かないで済むのもよし。

というわけで、まず親口座から申し込み。まだ申請中なので口座開設したら使い勝手は見ていきたいと思います。

3.おこづかい帳の整備

今まではGoogleスプレッドシートに書いてもらってましたが、manimoのユーザビリティ見て切り替えるか、両方運用にしようか考えてみたいと思います。

4.ルール説明

3までが揃ったら、まずは「持っている資金の1%をおこづかいにする」というルールを発動したいと思います。

詳細ルールとしては、

  • 学習に結びつく本や文具などはこちらで購入(記事にあった「投資目的なら利率アップ」は、利率アップ希望を痛感した時に発動したほうが効果的かなと)
  • 毎月積み立てでインデックス投資をしたいといっていたので、その分は元資金に算入するが、初めのうちは計算がめんどいので時価ではなく積み立て金額で計算。
  • ちゃんと1ヶ月の収支をつけて月初にお父さんとお母さんに報告し、それをもとにおこづかいを渡す。

上記をもって運用スタートとできればと考えています。

ちなみに、その時折にみつけた課題などに応じて柔軟にルールは変えていけるよう、ちゃんと子どもと話し合いながらやってみたいと思います。子どもにとってまずは「実感」することが大事だと思うので、その時に必要な学びをしっかり伝えられるようにしたいな、と。

お金について話せる機会が多いに越したことないので、楽しみながらやっていきたいと思います。